「どうした、日葵?」 「い、今、女の人の声がしなかった?」 『こっちにいらっしゃい』 「ほら、また!」 私の問いに、祥成は更に眉間のシワを深くした。 「声なんてしねぇぞ。お前、とうとう頭がおかしくなったか?」 私以外に聞こえてないの? でも、この声は何処から……。 そう思っていると、光る季節外れの向日葵が視界に入った。