「しっかり捕まってろよ?あっ君、美由ちゃん借りるね?」 「はいっ全然構いませんよ!」 なっ!? 親友は親指を高らかと立てOKサインを出していた。 「うっ…裏切り者ぉぉぉぉ!」 だめだこの二人、人の話聞いてない。 騒ぐ女子達にもお構い無しに藤波さんは私を抱え、廊下を歩いて行った。 不安ばかりで目を閉じることしかできなかった。