「なにがだ?」 話を全く聞いていなかった、薫が聞き返すと。 「おまっ…人の話を聞いてたか?」 呆れたように、叶夢が言った。 「聞いているわけねーだろ?」 ムカついたので、叶夢に蹴りを入れ、水樹を振り返る。 「ここに、巫女が集まっている話。薫は、どう考える?」 巫女…それは、十三人に仕えた女の名前。 十三人は全員、巫女を愛した。 「…沙耶のことか?」 「ああ…」 今、この場にいるのは、薫、水樹、氷月、千歳、蒼生、叶夢の十三人中、六人で。 残りの七人は、それぞれが京都にいる。