「はぁ…」


初日から、やる気なしの薫。


(それでも良いから…)


前には、進んでほしい。


桜は絶対にそう望んでる。


『顔を上げて!勿体無いよ!』


…初めて出会ったときの桜の笑顔が脳内に浮かんで、夏翠は目元は自然と潤んだ。