「……俺が、いる」 手放してしまった、後悔を。 二度と、しないために。 今度は、側にいる。 例えば、世界がお前を否定したって、俺だけはお前の味方でいるから。 だから、どうか。 「生きてくれ……沙耶、諦めるな……」 諦めぐせのある沙耶は、ふと見れば、ただの面倒くさがりや。 でも、本当は。 無意識に、生きることを放棄する、壊れた人間。 「……!」 そっと、沙耶を抱き寄せた。 泣くことを我慢してきた沙耶は、唇を噛んで。 「頑張れ」 俺は、そうは言うけど、今は。今だけは。