『秀征、本気で覚えがないのか?』 俺が問いかけると、同時に美桜が銃を下ろす。 それを見ながら、秀征は頷いた。 正直、ネタは上がってる。 後は、仇を処分するだけだと思ってた。 まさか、それが、秀征だとは思っていなかったけれど。 間違いなのかもしれない。 そう、思いかけたとき。 彼は突如、笑い出した。 人をバカにするように、 心底おかしいと言うように。