【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1



『秀征、本気で覚えがないのか?』


俺が問いかけると、同時に美桜が銃を下ろす。


それを見ながら、秀征は頷いた。


正直、ネタは上がってる。


後は、仇を処分するだけだと思ってた。


まさか、それが、秀征だとは思っていなかったけれど。


間違いなのかもしれない。


そう、思いかけたとき。


彼は突如、笑い出した。


人をバカにするように、


心底おかしいと言うように。