【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1



『戦えば、いいのです……っ!何故、貴女が苦しむのですか!私達は、貴女は、力を尽くされた。どれだけ、足元を壊されても、前を向いて、闘われた!もう、良いです。もう、良いんですよ。幸せを、お望みください……貴女がもう、これ以上、何一つ苦しまれることはない……!!』


――知っている。


私が生きることで、どれだけの血が流れたか。


私の罪が、どれ程重いか。


守りたかった、だけだった。


草志を、今は、草蘭を。


思えば、貴方を裏切った日が、地獄の始まり。


(草志……)


みんなが、ただ、幸せを求めていただけだった。


分からない。


何が、誰が、正しくて、


何が、誰が、間違っているのか。



――もう、分からない。