『戦えば、いいのです……っ!何故、貴女が苦しむのですか!私達は、貴女は、力を尽くされた。どれだけ、足元を壊されても、前を向いて、闘われた!もう、良いです。もう、良いんですよ。幸せを、お望みください……貴女がもう、これ以上、何一つ苦しまれることはない……!!』
――知っている。
私が生きることで、どれだけの血が流れたか。
私の罪が、どれ程重いか。
守りたかった、だけだった。
草志を、今は、草蘭を。
思えば、貴方を裏切った日が、地獄の始まり。
(草志……)
みんなが、ただ、幸せを求めていただけだった。
分からない。
何が、誰が、正しくて、
何が、誰が、間違っているのか。
――もう、分からない。


