【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1



『草蘭……』


『なあに?母様』


小さな、小さな、私の子。


そんな、小さな子を私は抱き締めて。


『ごめんね……ごめん……』


護りたかった。


愛してた。


でも、それは、私のわがままで。


私の勝手な考えが、人を殺した。


暗闇の人生から逃れたくて、草志と生きた光の人生が懐かしくて、守りたくて、手を伸ばして。


『ごめんなさい、ごめんなさい……』


涙をこぼし、繰り返す。


私は、いつも草志を悲しませる。


悲しい決断ばかりさせる。


一人にする。


孤独が嫌だと、言った彼を。