「……守ろう。沙耶ちゃんを、みんなを」 「……ああ」 守り抜けるのなら、守り抜きたい。 どんな手を使ってでも。 幸せになってほしい。 相馬が沙耶に抱くような思いを、俺たちも子供達に思っているから。 「……」 このまま、なにも起こらなければ良かったんだ。 なにも、起こらなければ…… 二人の穏やかな時間は続いていただろう。