その中で、平然としていた子供もいた。 それが、夏翠と仲良くなっていった子供達だった。 『俺の父さんと母さんは、俺を守って死んだんだ。だから、俺は二人の分も生きる』 強い意思を宿した、瞳。 何より、一番驚いたのは。 夏翠を始めとした、彼等が10歳になったとき。 『”姫“、逢いたかった』 彼等は、夏翠にそう言った。 ……跪いて。 戸惑う、夏翠。 だから、話を聞いてみた。 ”姫“とは、なんなのか。