【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1



その中で、平然としていた子供もいた。


それが、夏翠と仲良くなっていった子供達だった。


『俺の父さんと母さんは、俺を守って死んだんだ。だから、俺は二人の分も生きる』


強い意思を宿した、瞳。


何より、一番驚いたのは。


夏翠を始めとした、彼等が10歳になったとき。


『”姫“、逢いたかった』


彼等は、夏翠にそう言った。

……跪いて。



戸惑う、夏翠。


だから、話を聞いてみた。


”姫“とは、なんなのか。