【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1




何がストレスなのかは、わからなかった。


けれど、間違いなく、その病名だけはあっていた。


今、目の前で眠りに落ちた彼女の頭をなで続けるのは、息子同然のように思ってきた御園の跡継ぎである、御園相馬。


過去に母親の和子のせいで、色々な思いをし、女性不信に陥った男である。


「直樹さん」


「ん?」


「沙耶は、死なずにすみますか?」


「……」


ハッキリと、断定はできなかった。


何故なら、病名が分からないからだ。


ただ、昔から注意していることがある。


出産に耐えられる、身体ではないと。


体力的、発作が起こる場面から考えて、出た答え。


滅茶苦茶だけど、沙耶ちゃんはちゃんと、守っていた。