そう言ってくれて。
だからと言って、諦めたくなかった。
だから、調べ続けた。
結局、注意すべきことしか見つからなくて……僕は、彼女達一家に注意すべきことを伝え、別れた。
あの日以来も勉強を続けていたが……まさか、愛娘の親友として、沙耶ちゃんが再び、この病院を訪れるとは思っていなくて。
相変わらず、よくわからない病気。
一体、何が彼女をこうさせているのか。
今回は、生来の病気のせいの倒れ方ではなかった。
いや、それもあるかもしれないが、今回の病名は主に
”過換気症候群“というものだった。
これは、急に息が苦しくなって、動悸、頻脈、めまい、手足のしびれなどの発作を繰り返すもので、ストレスや不安が関係する。
特定の病気というよりも、いろいろな病気が原因で過換気発作(過呼吸発作)を起こすことが多く、彼女もその類いだと思われた。


