もっともらしい沙耶の言葉に、適当にうなずきながら、今日も沙耶の傍に付き添う。
「……つか、何で、そんなベッタリなのさ。大丈夫よ?ここは、病院だし……無茶は、しないから」
何で、監視がつけられているのか、理解しているらしい沙耶は、不貞腐れる。
「……俺が傍にいるのは、不満か?」
だから、こう訊ねた。
沙耶の返答なんて、判っていた。
「うん。不満。すっごい、不満。だってさ、考えてみな?付き合っているわけでもないのに、なんで、私に付き添っているわけ?彼女とかなら、話は別よ?別だけど……ほぼ、他人じゃないの。私達」
「……」
(……ほらな)
判ってる。
沙耶がどういう人間か、なんて。


