「氷月、話せ」

水樹だと面倒臭そう…否、面倒くさいので、もう片方の弟に言った。

すると。

「俺ら、転校するね」

と、なんとも掴めない返答が。


「は…?」


間抜けな声が出た。

そこをチャンスというように、


「だから、転校!」

水樹が言う。


「はっ…?!」


やはり、理解できない。