『朝陽?眠っちゃったの?また、遊んでよ。なんで、目を開けてくれないの……っ』 みんな、泣いていた。 けど、私にはわからなかった。 『沙耶、朝陽を休ませてあげましょう?アイラを守って、守り抜いて、みんなを守って、彼は疲れちゃたんだよ。また、会えるから、休ませてあげよう……っ?』 滅多に泣かない、お母さんが泣いていた。 父さんも、悲しんでいた。 アイラは……アイラは……