分かってる。 私のせいだよね。 わかってるよ。 朝陽、貴方はそういう人だった。 血だらけで、 荒い息で、 『責めるな、自分を責めるなよ。沙耶、お前が、幸せになることを、祈ってる――……アイラと、大樹を、宜しくな……俺は、もう、守ってやれねぇから……』 私にそれを伝えるためだけに、生きていてくれた人。 そして、伝えたら、私が頷いたら、安心したように、息を引き取った人。 幼い私には、わからなかった”死“。