――……朝陽、貴方は今、どこにいますか?



私に光を与えてくれた、貴方。



アイラも、大兄ちゃんも置いていって……貴方は、どこで、私たちを見てますか?



『泣くな……沙耶、お前が無事なら、それで良い……』


ヒュッと、息がつまる。


出来なくなる。


苦しい、苦しい。


あの日、私が発作を起こさなければ。


朝陽は急がずに、帰ってこれた。


あの日、私が発作を起こさなければ……。