上下する、沙耶の胸元。 咳き込む、彼女の音。 「……簡単な話、酸素を、やればいいんだろ?」 ベットに沙耶を下ろし、頭を撫でてやる。 「……ん……だ、れ……そ、ま?冷たい、ね……」 かすれた声が、彼女の真実。