【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1

■相馬side□



「なんか、騒がしくないか?」


仮面を被って、大嫌いな女たちを相手していると、ざわめく生徒と親と先生たち。


「今、何があってるんだ?」


プログラムを見るに、1000M走のはずだが。


「なんかー、倒れたらしいよぉ?」


サボっている女たちは、俺にすり寄りながら、そう言う。


「誰がだ?」


「なんか、黒橋さんっていう人……」


「なんだと!?」


沙耶が倒れた。


そんな、珍しいことがあるはずはない。


そう、一瞬は思った。


けど。