「……桜華は生きてるよ」 頭を抱えた桜蘭の傍にしゃがみこんで、朱鷺が微笑んだ。 「……こうして、お前に流れる血も、お前の体も、魂すらも桜華の半分……お前の片割れだ。そして、お前は孤独じゃない。きっと、桜華も大丈夫だと笑うよ。あの子はそんな子だった。桜蘭、お前自身が桜華だ」 朱鷺のいうことは、もっともだった。 だって、どんなに悲しんでも、死んだ人は還ってこない。 なら、前を向くしかない。 俺だって、分かっている。 分かっているんだ。――……頭では。