【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1




桜を傷つけ、


薫を怒らせ、


夏翠を中心に事が回り、


彼らの前に現れる巫女たち。


それを守るために生まれた

守護聖と呼ばれていた、彼ら。


どんな姿をしていても、

大事な弟分あることにかわりはない。


だって、この時に、この世界に生まれたからには、


彼らは私にとって、大事な弟でしかないのだから。




すべてを巻き込んで、今なおも続く愛憎の物語。



誰かを愛し、求めることが、誰かを傷つけることになっていた。


ただ、愛しただけなのに。


彼らは苦渋の道を歩くのか。


人を愛すことで背負わされた、罪。


人であろうと、守護聖であろうと、


なにも変わらず、平等に人を愛すのに。


何人もの犠牲を生む、この物語はもうすぐ、完結する。


それが図らずとも、相馬の事が一端となっていたことは、第三者しか知らない。