「……相馬、大地、闇璃、風斗、光輝、真琴さん!いらっしゃい!」
けど、それに反して、迎えてくれた夏翠の笑顔は明るくて。
夏翠のもとに寄ってく四人を見ながら、私は相馬の肩に手をおき、囁いた。
「諦めなくていいんだ、相馬。お前が望むなら、そうすれば良い。京子も私も、お前の幸せを祈っているんだ。守りたいものがあるのなら、相馬、強くなれ」
相馬の顔色が、変わった気がした。
そんな相馬の横を通り抜けて、夏翠のもとへ向かう。
「真琴さん!」
何があっても、守らなくてはならないと思う。
この笑顔を、例え、前世で何があっても。
『強くなれ』
その言葉が、彼らにとって、どんなに残酷だったとしても。
私たちは言わなければならない。
前世を含め、すべてを知っているからこそ、まだ、幼く、弱い彼らの手助けをしてやらなければならない。


