■相馬side□



「チッ……」


久しぶりに見た、前世の夢。


頬に流れた跡の残る、涙。


「夕蘭……」


探していた、女だった。


今度こそと、思ってた。


けど、あんな過去を抱えたまま、あの女に支配されたまま、何も無かったように、女のことを愛せない。