「草志」 何年、経っただろう。 ぼんやりと、終わりの来ない人生を過ごしていると、仲間の一人である朱鷺が話しかけてきた。 「なんだ?」 国を見渡す、俺らが話すことなどあまりない。 それぞれが気ままに生きているから。 その中で、朱鷺は夕蘭と仲が良かったから、夕蘭のことを気にしていた。 草志が見なくなった今でも、夕蘭のあとを追っていたんだ。 「……が………だ」 「は?」 何言っているのか、全く聞こえない。 聞き返せば、彼は悲しそうに顔を歪めて。