"藍" 闇の中の天使 【Since 2017/ 05/26~】

side:蒼龍

今日も遅刻して学校に来た俺らは、教室には向かわず、いつも通り屋上に向かった。

そこまでは。そこまでは、いつも通りだったんだ…。

ドアを希衣が開けると、そこには、つい最近会ったであろう女の姿。

「なんでいるんだよ…」と聖が低い声で唸るのが分かった。

正直俺らは女が好きではない。…綾人は別として。

俺たちは、屋上に入ろうか正直迷った。

女は向こうを向いていたため、俺たちが入って来た事に気がついていないみたいだ。