「えぇ、そうね。私では力不足かもしれないけど。とりあえず王宮のある王都に行く目処が着くまでは私が保護責任者よ。だから教えるわ。」

そう優しく微笑んで言ってくれたマールさん。


「マール!僕らもお話聞いてていい?」

「えぇ、良いわよ。」

こうして異世界到着から1時間。
モコモコパラダイスで第1回青空教室開幕!

生徒は私とモコモコパラダイスのお子様たちです。

「はい!マールさん質問です。」

「えぇ、どうぞ。何からかしら、まどか。」

「サールーン国にはどんな種類の獣人族が居るんですか?」

「そうね、まず私たちの領地内はいわゆる穏やか草食系が集まってるわ。私達羊人族と隣は牛人族、更に馬人族が主な住人でそれぞれ仲良くやってるわ。私達3種族の右隣はネコ科ね。猫人族、虎人族、豹人族が住んでる領地。左隣は土竜人族と蛇人族。」

「猫、虎、豹。土竜に蛇。」

「そう、他に兎人族と鼠人族の領地、鳥人族の領地、犬人族と狼人族の領地、そして内海に魚人族の領地があってその内海にある島が王宮で王都。そこは竜人族の領地。サールーンの獣人族はこれですべてよ。」

「兎と鼠、鳥、犬と狼、魚に竜!すっごい沢山いるのね。」