「そんな制度がしっかりあるってことは落ち人って多いんですか?」

そうマールに聞いた。


「私たちの国は随分古くからあってね、この制度も初めての落ち人が来てから定めたそうなのだけども。私自身は落ち人と出会ったのは初めてよ。」

制度はあって保護してくれるけどやはりかなり珍しい存在ということか。


「ちなみに、聞くのは失礼かもしれないけどマールさんは何歳?」

「私は150歳よ。」

にっこり言われた。


150!?

どうやら寿命とか色々自分が元いた世界は一切基準にならなそうだ。

「ちなみにマールさんの種族の羊人族の平均寿命は?」

「私の種族は平均寿命300歳って所ね。」

平均300!!


「マールさん、ちょっとサールーン国について色々教えてください!」