「では、この後の説明はアンジーに任せます。私はエドアルド様の補佐に戻りますので。後程執務室でお会いしましょう。」

「ではアンジー、まどか様を頼みます。必要な竜人族の番の知識をお教えしておいてくれ。」


「えぇ、分かったわ、ロン。説明が終わったらまどか様は執務室にお連れします。」


そう会話してローレンスさんが部屋から出て行くと私とアンジェリーナさんも応接間の方へ移動して、素晴らしいタイミングで運ばれてきた紅茶とお菓子を食べつつアンジェリーナさんからの説明を聞くことになった。

「では、まどか様竜人族の番について説明致しますわ。」


「はい、よく分かってないのでお願いします。」

そう言うと微笑みながら説明が始まった。

「まず、竜人族の番は生涯でただ１人しかおりません。竜人族にとっては種族も年齢も関係なくもはや魂の結び付きなのだとしか説明は付きません。」

「では竜人族同士でなくても結び付きがあれば番として成立するのですか？」

「はい。そしてその番を生涯慈しみ愛し守り抜くのが竜人族の男性の性です。そして竜人族は番を持つと蜜月期に入りますわ。番に独身の竜人族が近付くのは極端に嫌がります。ですのでまどか様の護衛や教育係などは女性の竜人族や既婚の竜人族の男性です。」

「そうなんですね、分かりました。」


「そして、蜜月期の竜人はとにかく片時も番と離れたくないのですわ。何時でも何処でも一緒に居たがります。そして最大の求愛行動が給餌行為ですわ。」

だから離れる時嫌そうな顔していたんだ。
はて？わからない単語が出てきました。

給餌行為ってなに？