そんな控え室で待機している所に外からノックの音がする。


「はい、どうぞ。」
返事をすると

「お待たせして申し訳ありません。私、この王宮の女官長のアンジェリーナです。以後何かと御世話させて頂きますのでお見知りおきを。お茶とお菓子や軽いお食事をお持ちしましたのでこちらでしばしお待ち下さいませ。」


そう言って出されたのは紅茶にティースタンドにはサンドイッチやスコーンやマカロンなどの焼き菓子がのせられていた。


とっても美味しそう。
紅茶もこれは桃の匂い。フレーバーティーみたい。

「いただきます。」


紅茶を飲んで、サンドイッチとスコーンとマカロンちょっとずつ食べる。

「美味しい。」

美味しいものって食べたり飲んだりしたら落ち着くよね。
ホッとして表情も緩む。


やっぱりちょっと慣れないことの連続で緊張してたかな。
しかも身の置き場に困るレベルの豪華な空間に放り込まれてしまったし。
この部屋は落ち着くけど。
ここに来るまでの廊下が豪華すぎて落ち着かなかったし。


「お口に合った様でなによりですわ。お茶お代わりなさいますか？」

そう微笑んで聞かれたのでもう一杯頂いた。

あれ？
私これから王様に会うんだよね？
こんな和んでていいのかな？