そして、街中を歩くと皆が私を二度見するんだよね。


ついつい縮こまって歩いてしまう。


「まどか、まずは服屋さんに行きましょう!その服が珍しいから皆見てしまうのよ。そしてその服装などから貴女が落ち人であると皆分かっているわ。」


あぁ!二度見は制服のせいか!
確かにこっちでみんな着てるのはワンピースとかドレスっぽいもの。
因みにケイリーさんはチャイナドレス風だし、ハーバイトはシャツにベストにズボンでブーツって感じだ。
男の人はそれにジャケットとかあとたまに昔のヨーロッパ貴族っぽい裾の長めのジャケット羽織ってる人も居る。

うん、服装が変われば少しはマシになりそう。

「ケイリーさん、ぜひ服屋さん連れてってください!ってあぁ!!!」


「なに?!まどかどうした?!」

私の叫びにハーバイトさんもケイリーさんもおどろいてます。


「ケイリーさん、ハーバイトさん。どんなに服を変えたくても私はこの国のお金持ってないです。」

そうしょんぼり呟くと


「あら?言うの忘れてました。心配いりませんよ。落ち人は保護されてますから国から予算がおりますわ。服は必要ですから買ったものの請求は王宮に上がる仕組みになってますから心配いりませんわ。」