「チナミ今回テストどうだったの」



今いちばん触れられたくない話題に早速触れるアヤノ



「頑張ったのにまたトップ誰かにとられたわ~」



何となくアヤノには飾らずに自分の気持ちを言える



知り合って日は浅いけれど

学年で分けられた制服のリボンの色がわたしと同じ青色で

まだ5月で受験モードとは程遠い雰囲気だというのに一緒に机に向かう戦友のような感覚





「うーん、もしかしたらわたしがトップとったのかもしれない」


アヤノが困った顔で笑う




「…は?」



わたしは反射的に目を見開き


口が開いて

情けない声が出た