「はい、静かにー」


先生が呼びかける声で我にかえる



「全体的に期待していたよりも点数が低かった

受験はすでに始まっている」



教室がシンと静まる



「このクラスには950満点中800点以上とった者もいる」



クラスメイトの何名かがわたしに目を向ける




「今回の結果を反省して受験生としての自覚を持つように」





そうして鈴が鳴り



下校の時間



なのにわたしの表情はこわばったまま