それからは流れるように日々は過ぎ去って あっという間にセンター試験 アヤノの顔を見て挑みたかったけど 駅でも会場でもアヤノには会えなかった でも大丈夫だから 会場に応援に来てくださった先生方からいただいた飴を口に含んで 両親が買ってくれた鉛筆を握りしめて クラスメイトがくれた学業守をつけて そして 英単語帳の アヤノがいつか描いてくれた アヤノとわたしの似顔絵を指でなぞり 落ち着いて試験に臨んだ