教室に近づけば近づくほど
二人の声が大きく聞こえてくる。


1人は佑輝の声。
忘れもしない私を癒してた声。


もう1人は…………女の子の声。
そんなに、、私の事、嫌なのかな。


なんかもう、呆れた、、、
怒鳴り散らして別れよ…


教室に顔だして静かに「佑輝!」
って言うと、、


顔の表情なんて一つも変えずに
「おぅ、彩葉!」って


なんなの、、、
もうほんと、佑輝の気持ちが分かんない。


「最近よく女の子いるよね。」
って単刀直入に私は言った。


「まぁな。それがなに?」
って開き直ってるのか分かんないけど
私の言葉で表情何一つ変えない佑輝。


「彼女は私なのに他の子とばっかりいて
そんなに、他の子の方が楽しい?」


って私は少しキレ気味で言った。
早く、佑輝の本心が聞きたかった。


ほんとに、嫌なら肯定するだろうし
本当は違うなら違うって言って欲しいし。


「そんなんじゃねぇよ。」
って佑輝の応え、、、


私は一瞬頭がフリーズした。


私の質問の否定した、、
なんで、、期待しちゃうじゃん。


「私の事、嫌になったから
他の子といるんじゃないの?」


ってさっきよりは弱々しい声で言った。


「だからちげぇって。」
って否定するだけの佑輝。