「なんで?」


「だっていろいろ聞かれるのめんどくさいじゃん。」


確かに


それに私も好きな人に同居してるのバレたくないし…


「うん、わかった!誰にも喋らない!」


そのままソファーでゴロゴロしている隆之。


…なんか隆之がソファーから動いてるの見たことない気がする。


「ねぇ、隆之、家事とかどうするの?とりあえず料理は私がやるけど…」


「めんどくさいし雪菜が全部やってよ」


「絶対嫌だ!」


「え〜」


「え〜じゃありません!!」


「じゃあ俺、家事の代わりになんかやるからさ?家事は全部やってよ!」


「はぁ?」


「雪菜、勉強得意?」


全くもって理解できてない私を無視して話を進める隆之。


「……あんまり得意じゃないけど」


だからこの高校に受けるのもだいぶん先生たちに止められたんだよなぁ。


必死に勉強してなんとか合格したけど…