でも、隆之と一緒にいるの辛い…
そのときバンッと部屋のドアが開いた。
ズンズンと隆之が近寄ってくる。
「た、隆之?どうしたの?」
隆之は私の隣に座った。
「ねぇ、なんで避けるの」
隆之はいつもの緩い喋りではなく真剣に聞いてきた。
「さ、避けてなんか…」
「いや、避けてた。ねぇ、俺なんかした?」
少し悲しそうな瞳で聞く隆之。
こんなときでも隆之にドキドキしてしまう。
「…ねぇ、雪菜に避けられるの本当にキツイんだよ……っ雪菜、なんで泣いてんの?」
どうやら私は泣いてるみたいだ。
「え?」
「ねぇ、本当になんかあった?」
「隆之…」
「ん?」
「もう、私に優しくしないで…」
「え?」
「だって、好きな人いるんでしょ?」
「は?」
「だから、好きな人いるんでしょ!?それなのにこんなに優しくされたら…隆之のこと…もっと、好きになっちゃ……ん。」