目の前には透明なグラスとその中で揺らめくオレンジジュース。
「実は……」
私は昨日あった出来事を七海に話した。
そしてなぜか隆之にドキドキすることも…
「ねぇ、雪菜。実は私、真人のこと好きなんだ…」
「え!そうなの!?」
「うん、雪菜が真人のことずっと好きだったって知ってたから言わなかったけど…」
そう言った七海は少し顔を赤らめてすごくかわいかった。
「…まぁ冗談なんだけど…で、それを聞いて雪菜はどう思った?」
「え?普通に上手くいってほしいって思ったし、七海の顔を赤らめてる姿にキュンときてた。…あれ?」
私、真人くん好きなはずだよね……??
「ねぇ、七海、私もう真人くんのこと好きじゃなくなったってこと?」
「雪菜がそう思うならそうなんじゃない?その先は雪菜が自分で気づかないと意味無いから私は言わないわよ?」
「……うん…ねぇねぇ、七海って本当は真人くん好きなんだよね?」


