次に真人から発された言葉は意外なものだった。
『お前やっと自覚したのか…』
「は?」
『お前が雪菜のこと好きだって普通に気づいてたよ。でもお前気づいてないし、気づく前に雪菜に告白しようと思ったのに…』
そう言うと真人は笑い出した。
『まぁ、これからは正々堂々と勝負しようぜ!雪菜がどっちを選んでも文句なしな?』
「あぁ!」
電話を切りドアを開けようとするとノックの音が聞こえた。
「隆之〜ご飯できたよ〜!」
「今行く〜!」
「ねぇねぇ!」
雪菜がなぜかニヤニヤしてる。
「ん?」
「さっきさ、私を連れ出したのってヤキモチ??」
相変わらずニヤニヤしたまま聞く雪菜。
「・・・」
図星すぎてなんにも言えない…
「…え?…顔赤いよ?ほ、本当にヤキモチだったの?」
なぜか雪菜まで顔を赤く染めて聞く。
「……悪いかよ…」
ポツリと小さな声でつぶやくとさらに雪菜は真っ赤に顔を染めた。