時計台についたが2人はいなかった。


まだ水族館にいるのか?


それとも公園に行ってもう告白してるか?


ちょっと迷った挙句、俺は公園に向かうことにした。


ガラにもなく走って公園に向かうとベンチに座る2人が見えた。


…もう告白されてるか?


俺は急いで2人に駆け寄った。


「…返事、くれないか?」


嬉しすぎて感動でもしているのだろうか、雪菜は固まったまま動かない。


そんな雪菜の手をパッと掴む。


雪菜も真人もビックリしたように俺を見る。


「悪い、真人!コイツもらっていくから!」


そう言って俺は雪菜を連れ出した。


「ちょっと隆之!!早いって!!」


雪菜の声で俺は少し歩く速度を緩め掴んでいた手を離した。


少し寂しいのは気のせいだ。


「ねぇ、隆之いきなりどうしたの??」


大きな瞳が俺をじっと見つめる。


そのとき俺の心にしっくりとある考えがハマった。