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それから私たち4人は自然といつも一緒にいるようになっていた。
いつの間にか7月になり、もうすぐで夏休みだ。
隆之は本当に毎日勉強を教えてくれた。
しかもすっごくわかりやすく何度も同じことを聞く私に丁寧に説明してくれた。
そのおかげかテストは赤点どころか全て70点以上という素晴らしい点数をたたきだした。
同居のことは誰にもバレてない。
真人くんとも連絡先を交換できたし、しかも名前呼びまで……
そして今は教室に真人くんとふたりきり。
七海は今日用事があるらしくて車で先に帰った。
隆之は眠いので帰って寝るらしい。
「なぁ、明日って空いてる?」
「え、うん?空いてるよ?」
「…あのさ……よかったら遊びに行かない?」
「え?うん!もちろん!!じゃあ七海にも明日空いてるか聞いてみるね?」
「いや、みんなと一緒にじゃなくて、…その雪菜と2人で行きたいんだ。」
「え?」
「ダメ?」


