雪菜side


入学式の日。


まずは掲示板に張り出されているクラスを見に行く。


ドキドキしながら自分の名前、そしてあの人の名前を1組から順に探す。


“佐竹真人”


“東城隆之”


好きな人とあのめんどくさがりくんは1組、しかも出席番号も前後らしい。


…羨ましいぞ!隆之!


私もこのクラスがいいなぁ


そう思いながら続きを見ていると


“早田雪菜”


自分の名前を発見した。


「……ウソ…」


うわぁ〜やった!!


私はウキウキ気分で教室へと向かった。


教室に入り、自分の席に座る。


教室にはすでに半分くらいの人がいた。


佐竹くんと隆之はまだなんだけどね。


前の席には女の子が座っている。


周りの人は集まって喋ってるんだけど、その女の子だけは1人、自分の席でボーッとしていた。


…話しかけてみようかな


「あ、あの!」


私の声に女の子は顔をあげた。


…うわぁ、かわいい!