決めた。


あたし、今日里中に告白する。


“好きだよ”って、気持ちを込めて。

昨日みたいに茶化したりしないで。



――そう、これは賭けなの。


里中と一緒に過ごす時間を失ってしまうリスクが伴うとしても。


それでもこの“現状”が正しいなんて、やっぱりあたしは思えないから。



「好き、」


里中の事が本当に好きなの。


でも、里中はあたしの事を好きじゃないから、



だから解放するの。















覚悟を決めたあたしは気合いを入れる為に髪を結び直す。



そして午後の授業開始を告げるチャイムが鳴り始めた時、


緊張で張り裂けそうな心臓の音と共に駆け足で教室に戻ったのだったーー