『うん、中庭で昼御飯食べてたんだけど…

ふと校舎を見上げたら教室の窓から顔を覗かせてた泉と目が合って…』



『えー、何それ。 超運命的じゃん!』



『…そう、思う?』



『うん、思うよー』



嘘、やだ。


聞きたくないっ…!



あたしは目をぎゅっと瞑って耳を両手で塞いだ。



里中が中庭で御飯を食べたくなかったのは単に面倒臭かったからじゃない。



…星花さんに会うのが嫌だったからなんだ。



確かにさっきの今で気まずいし会いたくない気持ちは良く分かる。



けど、里中はまだ星花さんの事を好きって分かってるから。



嫌な子だって分かっていても、醜いって分かっていても嫉妬しちゃうよ…。