声のした方に視線を向けると、



「…!」



其処には自動販売機でジュースを買っている星花さんとその友達が居た。



悪い事をしている訳じゃないんだから
堂々としていれば良いのに何故かこそこそと縡ちゃんの影に隠れてしまう。



「んー、どうした、羽華?」



あたしの不審な動きに気付いた縡ちゃんが同じく視線の先を追うと其処には星花さん。



「あー、あの子」



縡ちゃんは何かを納得した様にそう呟いてから首を縦に振った。



「別に気にする事ないんじゃない?」



「…分かってるよ、だけどっ!」



やっぱり気になるものは気になるんだもん。



だってあの子は…


星花さんは…



里中に笑い掛けて貰える唯一の人だから――