好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️





…里中にはそう思われて良いかも。
寧ろ得しちゃった!


なんて考えてしまうあたしは現金な人間だ。



「ね、里中」



「ん?」



「今日一緒に帰ろーよ」



「え」



途端に顔を歪ませる里中。


ズキッ、と胸の中が痛んだ。



もしかしていきなり過ぎた?


彼女になったからって調子に乗り過ぎた?



冷や汗が額からじんわりと滲み出てくるのを感じる。



握り締めていた箸が手から滑り落ちそうになった時。



「…別に、良いけど」



そう、返事が返ってきた。



「本当⁉︎」



束の間の杞憂も忘れてあたしの表情はすっかり明るくなる。



「うん」



「あ、でもあたし今日
先生にちょっと呼ばれてて
放課後職員室に行かなきゃいけないんだ…」