「何、俺が子供好きなの意外だとでも言いたいの?」
顔を顰める里中も可愛いとしか思えないあたしは間違いなく重症だ。
「うん、凄く意外。
だけどそんな里中、良いかも知んない」
だって子供に優しいって事は心が優しいって分かるから。
「ふーん、そんなもん?」
里中は怪訝そうな顔をしたけど、ほんのり顔が赤くなっているのを見逃さなかった。
可愛い、可愛いっ!
それを見て頬が緩む。
“好きになりそうな部類だよね”
あたしの事、そんな風に思ってくれてたんだ。
小さい事はコンプレックスだったんだけど。
小さい子扱いされるのは好きじゃなかったんだけど。


