「う、そ…?」
「そう、だからそんなに騒ぎ立てないでよ。
何か悪い事言ったみたいじゃん」
それを聞いて、ほっと安心する。
「な、何だぁ嘘かぁ。
良かったぁ…」
好きな人に涎垂らして寝てる顔なんか見られたくないもんね。
「にしても、あんたっていちいちリアクション激しいよね」
「仕方無いでしょ!
って言うかこんなミニマムでも毎日一生懸命生きてんのよ」
ママお手製のお弁当をぱく付きながら反論すると。
「…自分の事ミニマムって言う奴初めて見た」
里中はお弁当箱を開いたままぽかんとした表情になっていた。
「だって小さいのは事実だし、仕方無いじゃん!」


