「何でちゃんと告白しなかったの?

モノマネなんて交えて告白したら冗談と捉えられても仕方無いじゃない」



「だって…」


予想していた筈の縡ちゃんのキツいお言葉にも
やっぱり言いごもってしまう。



だけど…

だけどさ、あれはあたしなりに考えた告白の仕方だったんだもん。



「だって…

別れた所ですぐ告るなんて里中にも失礼だし、

傷心に付け込むなんて卑怯な真似したくないっ!」


どんっ、と胸を張るあたしに縡ちゃんは溜め息。



「あのさ、羽華。

その心意気と何だか良く分からないモットーは大切だと思うけどさ…

まず里中に好かれる努力をする事から試してみた方が良いよ?」



「と、言いますと?」



「モットーとか、そう言う概念はこの際捨てちゃってさ。

里中に羽華自身を見て貰える様に努力しろって事」



「……。」