――それは放課後、偶然目にした景色だった。



教室の隅、彼女の話に耳を傾けて笑う彼の姿。


笑顔の彼は、彼女の事をとても愛しそうに見つめていて。


彼女の事を凄く凄く大事にしているんだな、って一目で分かった。



彼女を想って笑顔を見せる彼からは輝々としたオーラが出ていて。


二人のいる教室は異空間の様に感じられた。



だから“光景”を“景色”と例えたんだ。




そして、それを目にしたあたしは
一瞬にして恋に落ちてしまったのです。







ーー彼女に恋する彼の笑顔に。