好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️





その“行為”が本物だったのだと分かる。



「…っ、本当にごめん」


「う、ううん、気にしないで!」


「でも…」


「本当に!平気! びっくりしちゃったけど」



へへっ、と笑って頭を掻いて見せる。


正反対に暗くなる里中。



そ、そんな自己嫌悪に陥らないでよー‼︎



「……。」


「……。」


「……。」


「……。」


お互い無言が続く。



この沈黙がそろそろキツいなと感じてきた頃、



「…帰ろっか、」



先に口を開いたのは里中の方だった。



「…うん」


それに頷いて、里中と肩を並べてペットショップを後にする。



『有り難う御座いましたー』



店員さんの声が、遠くから聞こえたけれど
うっすらとしか脳には響いてこなかった。